エラー番号15。
文字列を格納したり、演算(といってもつなげたりだろうけど)したりして、当時のMSXの文字列の制限、255文字を超えてしまうと、このエラーが出るんじゃないかと。
多分、出したことありません。
例の「error文」以外では。
255。
一般の方には、あまり馴染みのない数だと思います。
どう見ても、半端だし。
でも、コンピューター界では結構重要な値で。
ご存知の通り、パソコン内ではONかOFF、1か0の2進数で、全てを表します。
それでは人間には訳がわからない、というので、いろんな表現の仕方がありまして。
「8進数」というのも、あったそうです。
0,1,2,3,4,5,6,7ときて、次は10になります。
数字だけで表現できるので、少しはわかりやすいですが、あまり定着しませんでした。
1と0の組み合わせが、1ビットです。
8進数は3ビットで表しますが、3という数字は、コンピューターとあまり親和性がないのです。
もうひとがんばりして、16進数というのはよく使いました。
もう1ビット使って4ビット単位で表すため、10から15はアルファベットのAからFをあてました。
2つ組み合わせると、8ビット。
当時の8ビットパソコンで、一度に扱える数値を、16進数ではぴったり2桁で表せましたし、パソコン側が倍々でビット数を伸ばしていっても、対応できました。
8進数と比べて、遥かに利便性が高かったのです。
なので、主に2進数のマシン語や、ドットのON/OFFで表すキャラクターイメージのデータなどを、圧縮する目的で使われました。
雑誌のプログラムにも、16進数を使ったマシン語が載ってたりしたので、今でも16進数と2進数の対応は、頭の中に入ってるんですよ♪
今でも、例えばWebデザインをやる方などは、カラーコードを6桁の16進数で表したりしますよね。
赤、緑、青をそれぞれ8ビット、2桁の16進数で表しています。
MSXの頃は全体で8ビットでしたから、赤と緑は3ビットの8段階でしたが、青だけ2ビットの4段階でした。
256色も出せると謳っていましたが、出せそうで出せなかった色が、あったわけです。
ところで、先の255ですが…、
16進数では「FF」。2進数では8ビット全て1になります。
8ビットで扱える最大の数ということで、いろんなものの上限に、使われていたんですよ。
文字数も、その一環だと思います。
そう言えば、
昔のゲーム「ゼビウス」で、破壊できないはずの飛行壁「バキュラ」が、実は256発命中させると破壊できる!?なんて噂がありました。
制作者が雑誌かなんかに、冗談で言ったらしいですが、一人歩きしたそうで。
でも、ちょっとパソコンを触ってた人なら、「あるある~!?」と思ったほど、255とか256とかは、お馴染みのネタだったわけです。
実際、256発は8ビットを超える(16進数で100)わけですから、まかり間違って256発当たっちゃったら、何か不具合でも起こったのかも知れませんね。
ちなみに、後に出た、コナミの「パロディウス」シリーズのどれかで、このバキュラがネタになりまして。
8ビットのバキュラが並んで押し寄せる中、1枚だけ4ビット、つまり16発で破壊可能なバキュラがあり、それを壊すと先へ進める、って感じでした。
その後、おもむろに登場したのは…、
「16ビットのバキュラ」!!
…65,536発当てなくても、脇を通過できましたけどね。。。