貨車での「サ」は、重量記号です。
積載量が20~24tの貨車に付きました。
前述の「クサ」の他、「タサ」、「チサ」、「レサ」などががありましたが、種類はあまり、多くない。
というのも、一つ下の「ラ」級(17~19t積み)は、重量的にみると、やや大きめの2軸車が該当します。
この「サ」級から、台車を履く大型のボギー車になるんですが、どうせボギーにするなら、もっと大きくして、たくさん積めるようにするわけで(25t積み超の「キ」級)、24tまでというのは中途半端、だったようです。
クサはトレーラー、チサは乗用車や長物、レサは鮮魚、タサはガソリンや過酸化水素、LPガスなどを運びました。
原材料系に比べると、比重は軽いが、かさばる。
そんなものが、得意だったのでしょう。
今もあるのかな?「サ」級貨車。
多分、ほとんどないと思われます。