エラー番号5。
意味は「不正な関数の呼出」。
Syntax errorと並んで、よく出るエラーです。
関数とは、ある数値や文字などを与えて呼び出すと、それに何らかの処置を施して、結果を返してくれる、便利なものです。
与える数値や文字などを「引数（ひきすう）」と言いますが、何でもいいというわけではありません。
決まった範囲外の使い方をされると、このエラーが出ます。
例えば、「PSET」という命令があります。
画面に点を打つ命令です。
実際、命令も多くは関数のようなもんで、引数を与えて使います。
「PSET(x,y),c」というような感じですね。
この時、xにはx座標（横方向の位置）、yはy座標（縦方向の位置）、cにはカラーコードを入れて使います。
数字でなくて、変数を指定してもいいんですが、例えばxにマイナスの数値を入れると、このエラーが出るわけです。
MSXの場合、x座標は0が一番左なのです。
Syntax errorと並ぶ双璧、みたいに書きましたが、頻度ならSyntax errorの方が高いでしょう。
しかし、このエラーが出ると、関数に与えている引数、たいていは引数に使われている変数の値を追わなければなりませんので、修復はIllegal function callの方が、遥かに厄介です。
このエラーが出てしまうと、「さあ本気だそうか！」と、テンションを上げて臨んだのを覚えています。
なかなか見つからないと、どっと疲れも出ますけどね…。
